組織開発・リーダーシップ開発の大家、ビル・トルバートが来年3月に訪日します。
ビル・トルバートはピーター・センゲと共にSoL(組織学習協会)を設立し、組織開発の父クリス・アージリスの同僚、『U理論』のオットー・シャーマーの師匠の一人でもあります。
3月29日にSoLジャパン主催のイベントを開催する予定です。その場をどのような場にしたいか、意図づくりから運営の詳細まで、対話を重ねて一緒に創っていく企画・運営メンバー(ボランティア)を募集します。
◎ビル・トルバートとアクション・インクワイアリー
ビル・トルバートは、クリス・アージリスと共に行動科学の領域を起こし、その後、学習する組織/U理論や、アクション・リサーチ、発達理論による統合などのアプローチの開発にも関わってきた研究家であり、実践家です。
実践面ではボストン・カレッジのMBAプログラムを学長就任後わずか3年で世界ランキング25位以内まで高め、社会的責任投資(SRI)などの普及に多大な貢献し、また政府や組織へのコンサルティングでも数多くの実績を有するリーダであり、メンターです。
ビルは、「アクション・インクワイアリー」を提唱し、個人レベル、二者間レベル、組織レベルでそれぞれ意識を広げ、自身の意図に気づき、意識的な行動や会話、組織化を行うためのプロセスやツールを提供し、人や関係性や組織の在り方そのものの発達を促します。
例えば、個人レベルでは、自分の思考や行動の選択肢を狭める枠(=固定概念を作るもととなる、思考を無意識に制限するもの)から支配されることなく、「状況やタイミングに応じて異なる行動論理を意図的に使い分けられるようになる」ことを積み重ねて、人間的な発達を図ります。
でも、こうした極めて柔軟な在り方とは、いったいどのような在り方なのか?
日本の伝統的な組織文化の中で、果たしてそう在ることは可能なのか?
こうした問いが浮かび上がります。
この問いの答えを探るうえで「ビル・トルバートという人物に一目触れてみること」は、何よりも大きなヒントとなるのではないかと思っています。数時間という時間を彼と一緒に過ごすだけでも、状況を鋭く察知し、カメレオンのように自身の役割、発言や行動の仕方を巧みに変えていくビルの姿は、私が今までに見たことのない、名前もつけ難いようなリーダーシップの在り方でした。
ビルは、71歳となりますが、いまも現役で、ヨーロッパ諸国の政府のコンサルタントや、世界各地でアクション・インクワイアリーワークショップの主催をしています。今回、アジア圏で初のイベントが日本で実現します。
◎イベントの企画・運営を進めるプロセス
この貴重な機会に、より多くの人に関わりを持って頂きたいという思いから、今回SoLジャパン主催イベントの企画・運営を一緒に行っていくメンバー(ボランティア)を募集します。
日本の組織開発に励む私たちが彼から学びたい・学ぶべきことは何かを考え、イベントをデザインし、多くの人へ届ける場づくりのプロセスにご一緒頂ける方がもしいらっしゃいましたら、以下のフォームより必要事項を送信いただくか、SoLジャパン事務局(info@soljapan.org)までご連絡ください。
イベント企画・運営用のメーリングリストをつくり、その中で準備の日程を決めていきます。主に平日夜に対面で対話を重ねながら、合間にアクションを分担して進めたり、メールでやりとりをします。
全ての日程にでる必要はなく、みなで創ったものをたすきリレーするようなイメージで、3月29日当日だけという方も、当日はいけないが準備だけでも関わりたいという方も歓迎です。
ピーター・センゲやアダム・カヘンのイベントを運営したときも、このみなで一緒に創っていくプロセスを通じてさまざまなタネがまかれ、ある意味今の日本の組織開発の流れに少なからずつながってきているとも思います。
また、新たなタネを私たちで生み出し、運び、蒔いていくこのプロセスに、是非ご一緒ください。
呼びかけ人 世羅侑未、兒玉義徳、小田理一郎
呼びかけに応える
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