アクション・インクワイアリー勉強会 (2015/12/3,10)

〜学習する組織を築くためのタイムリーなリーダーシップ〜

参加お申し込みはFacebookのイベントページよりお願いします。

今回テーマとして扱います「アクション・インクワイアリー(行動探求)」とは、組織開発の父、クリス・アージリスの一番弟子であり、また、組織学習協会(SoL)の共同設立者としてピーター・センゲやアダム・カヘン、オットー・シャーマーとも多く共働してきた組織開発コンサルタント、ビル・トルバート氏の提唱する、複雑性の中で生きるためのディシプリンです。
(アクション・インクワイアリーとトルバート氏のプロフィールは下記参照)

社会の複雑化に伴い、日本でも組織開発におけるよりホリスティックなアプローチやリーダーシップの在り方
(学習する組織、U理論、システム思考、シナリオ手法、プロセスワーク、AI、マインドフルネス…)が、企業・NPO・自治体や学校など様々な分野で徐々に導入されることにより、組織運営におけるこれまでの前提の再定義・再構築が行われてきました。

こうしたより内省・探究的なリーダーシップを、具体的にどのように自分自身、自分と他の人の二者間、組織でどのように発揮し、実践していけば良いのでしょうか?
『学習する組織』だけでは実践展開が難しく、もっとヒントがほしい、という実践者には、トルバート氏の著作や実践手法がまさしくそのニーズに応えてくれます。

2016年春ごろにトルバート氏の著書「Action Inquiry」の日本語版出版が予定されています。
出版に合わせて、ご本人の来日も予定されており、SoLジャパンとしても組織開発協会の共同設立者でもあるトルバート氏に、是非組織開発やリーダーシップの開発の極意について学べればと企てています。

本だけでは語れない在り方について直に学ぶとともに、行動することと、探究・内省することを含め、
世の中のありとあらゆる「矛盾」を一度に併せ持ち、喜んでそのどの真ん中で生きる挑戦を続けるビル・トルバートの生き様に、是非触れて頂きたいと思っております。

そうした探求の起点として、12月3日・10日に、まずはアクション・インクワイアリーとは何かをより詳しく皆さんに知って頂き、体験していただくべく、体験と対話を中心とした勉強会を開催したいと思います。

下記の詳細をご覧の上、ご興味がありましたら、是非お越しください。

勉強会概要

日時:12月3日(木)・10日(木)の2回 19:00~21:30

場所:東京都内近郊

内容:スライドにて紹介後、ディスカッション・対話で深堀りする形式

  • 第1回(12月3日)
    • アクション・インクワイアリー/タイムリーなリーダーシップとは何か(体験ワークあり)
    • リーダーシップの発達理論:7つの段階とは
    • 質疑応答・対話
  • 第2回(12月10日)
    • 組織の発達理論:7つの段階とは
    • 自身・日本の組織についての対話
    • 「なぜ多くの日本の組織は学習する組織まで発達できないのか?」
    • SoLジャパンイベントに向けて

参加費:無料
定員:各回30名
ファシリテーター:世羅侑未・小田理一郎

参加お申し込み

参加お申し込みはリンク先、Facebookのイベントページよりお願いします。
先着順で締め切らせていただきますので、ご関心をお持ちの方はお早めにご応募ください。

 

■参考:「アクション・インクワイアリー」について(by 世羅侑未)

『アクション・インクワイアリー』ということばそのものの意味は、行動(アクション)と探求・内省(インクワイアリー)の同時性を強調したものであり、非常に多くの組織や個人において、両者が別々に行われている、
つまりどんなに振り返りの習慣がついても、仕事場・日常での行動(言動)のまさにその最中に探究・内省が統合されていないということへの違和感から、トルバート氏が開発し、名付けたディシプリンです。

決めることと、疑うこと。行うことと、評価すること。これらを同時に行うことで、「計画を実行する時間」と「振り返って計画を練り直す時間」そして「改めた計画を再び実行する時間」という分離された時間ではなく、
その瞬間、その瞬間において、今何を実行するのか、問うのか(自分に問うのか、他人に問うのか、データに問うのか)、それとも自分の前提をいつ手放すべきか、行動の仕方をいつ変えるべきか、これらの判断をいつすべきか、常に『時間』というファクターへの意識と共働がもとめられます。
そして、本や言葉だけでは語りきることのできない、この「いかに『時間(タイミング)』というものが組織や社会におけるリーダーシップの影響力に違いをもたらすか」ということに気づき、より時間との関わり合いに堪能になるための訓練(ヒント)がアクション・インクワイアリーでは示されています。

■参考:ビル・トルバート氏のプロフィール(by 世羅侑未)

ビル・トルバート氏は、組織開発界においてクリス・アージリスの一番弟子であり、ハーバード教育大学院では同僚(教授)として、『アクション・サイエンス』などの考え方を共に築きました。
その後、ボストン・カレッジ経営大学院(キャロル・スクール・オブ・マネジメント)の学長となり、当時世界の大学ランキング100位にも及ばなかったMBAプログラムを就任後わずか3年で25位まで引き上げる大胆な学校改革をしました。
同時に、コンサルタントとしてはLego(米)、Volvo(英)、UBSウォーバーグ(英)、オデブレヒト(伯)、ドイツ銀行(独)などの国際的企業の組織開発に限らず、米国の国家安全保障局(NSA)やチェコ・スロバキア政府、現在ではエリトリア政府などの国家機関の支援、また、社会的責任投資(SRI)の考え方を創設時から20年以上に渡って社会に根付かせる立役者となった人物です。

リンク先にご覧ください