2010年4月12日(月)の午後、日本財団ビルにて、世界的な紛争解決ファシリテーターであるアダム・カヘン氏の来日シンポジウム『Power and Love ~私たち一人ひとりの社会変革~』が行われました。
本シンポジウムは、一方的な講演(スピーチ)という形ではなく、アダム氏の知見をもとに全体を通して対話の場としてプログラムがデザインされ、アダム・カヘン氏と会場との双方向のコミュニケーション及びグループや会場全体の対話の中で進行いたしました。
第一部 インタラクティブ(双方向)セッション
これまでの世界中で実践されてきた数々のプロジェクト通してカヘン氏が導き出した社会変革の取り組みと洞察をご紹介いただきながら、会場とカヘン氏の双方向のやりとりの中でカヘン氏のストーリーと共にメッセージを深めていきました。
第二部 ホールダイアログ(全体での対話)
インタラクティブセッションを受けて、「今の自分たちの生活や社会にあてはめたときに何がみえるのか」「私たちにとってどんな意味があるのか」を、カヘン氏のファシリテーションにより会場全体で探求していきました。
【演者プロフィール】
アダム・カヘン (レオス・パートナーズ社パートナー)
世界50カ国以上で企業の役員、政治家、軍人、ゲリラ、市民リーダー、コミュニティー活動家、国連職員など多岐に渡る人々に対して困難な社会問題に取り組むプロセスをデザインし、行動をとるための対話(ダイアログ)のファシリテーションを行っている。1990年代に英蘭のロイヤル・ダッチ・シェル社において社会、政治、経済、技術シナリオ・プラニングのチームの責任者として活躍。
1991年~1992年に南アフリカでアパルトヘイトによって分断されていた人々が集い民主化への移行を実現するために実施された「モンフルールシナリオプロジェクト」をファシリテートしたことをきっかけに世界中でセクター横断的なダイアログと行動のプロセスを支援するようになる。
(著書)